運搬

@水上運搬
 和歌山城築城の際に使用された運搬道具等は不明であるが、一般的に石船か筏を使用しての石材運搬されたと考えられる。
 紀州浅野家では、名古屋城助役の際に石船を製造。また、江戸城助役の際には石船が不足し、現地にて紀州船籍の商船を徴発し、仮設の石船として使用している。

A陸上運搬
 和歌山城築城の際に使用された運搬道具等は不明であるが、駿府城普請を描いたとされる「築城図屏風」には、大きな石材の運搬には修羅・牛車といった道具が描かれている。 また、木材に縛り付けた石材を数人で運んでいる場面も描かれているので、和歌山城の場合も同様と考えられる。栗石等の小石は「背負子」や「もっこ」で運んだと見られる。

水上輸送(筏)

岡山城築城400年のイベント
 「ストーンヒストリー」より

左:旭川を遡上する石船(筏)
左下:修羅を引っ張る役人とコロを並べる役人
下:コロを前に運ぶ役人
陸上輸送(修羅前部) 陸上輸送(修羅後部)


B役人
 「御役人」様ではなく、領民の内で築城にかり出された人夫のことである。
 村々への出役は複雑な計算で人数を出している様です。