切出し

@矢穴・矢穴跡
 矢穴は断面が「台形」状のものと、「U」字状のものがある。
 上場長が12センチで慶長以前、10センチで慶長・元和年間、8センチで寛永以降とする見方があるが、矢穴をあける岩盤の状態によって変わるので一概に時代区別することができない。
 参考までに

      上場長=穴の口部分の長い辺
      上場幅=穴の口部分の短い辺
      深さ =穴の口から底までの長さ

A矢(楔)
 石を割る道具で金属製と木製のものがある。
 和歌山城天守の1階に鉄製の矢(楔)が展示されている。
 肥前名護屋城では、矢穴に金属製の矢(楔)が刺さった状態の石材が使用されている。

矢(楔)

肥前名護屋城の矢が刺さった状態で残る石材