石垣符号の簡単な説明
 「石垣符号」ってなに?

 「石垣符号」とは「墨書」・「朱書」・「刻印」のことで、石垣石材に施されているマーキングを指します。「墨書」は墨で、「朱書」は朱でマーキングを施します。下の実例は共に「文字」を書いていますが、紋章を施す例もあります。
墨書・朱書の実例
 墨書 (名古屋城二の丸)  朱書 (大坂城本丸)
 「刻印」について

 「刻印」は「墨書」・「朱書」とは異なり、石材に彫り込みを施しマーキングを行います。その彫り込みの方法は、次の3種類に分類できます。

刻印の彫り込みの種類



左:「点」で印を作っているタイプ
中:「線」で印を作っているタイプ
右:「点」「線」両方を使用タイプ


 「石垣符号」って何時ぐらいに使用されているの?

 「石垣符号」の使用時期は、安土城築城から使用され始めたようで、幕末の五稜郭まで使用されています。特に慶長期から寛永期に築かれた城郭に多く見ることができます。

 「石垣符号」って意味あるん?

 主に「紋章」と「文字」に分けることのできる「石垣符号」ですが、時期や地域によって異なる場合があり、その使用目的は未だにはっきりしたことがわかっていません。逆に「石垣符号」を見てあれこれ考えることが楽しみになりますかね?